2012年に中堅スーパーが退去して以来、生鮮食品や日用雑貨を取り扱う店舗がなかった南大沢三丁目商店街に先月、食品スーパー「全日食チェーン」の南大沢店がオープン。同商店街を利用する周辺のマンションや団地の住民らから「便利になった」「活気が生まれた」などの声が挙がっている。
14年以降は移動販売車も
待望の食品スーパーだ。同商店街やその周辺の団地を管理する東京都住宅供給公社(渋谷区)は商店街や地域住民の要望を受け、食品や日用雑貨を取り扱う店舗の誘致を図ってきたものの、商店街駐車場の数が足りないなどの理由のため、入居店が決まらずにいた。そのため、14年からは、八王子市の対応により、「買物難民」解消などを目的に、週2回程度、イトーヨーカ堂の移動販売車が来るようになっていた。
状況が一変したのが、今年。全日食チェーンを運営する全日本食品株式会社(足立区)が「地域貢献の一環もあり」出店に名乗りをあげ、先月末の開業にこぎつけた。「地元密着のお店を目指します。地域の冷蔵庫代わりに活用して頂ければ」と同店店長は話す。
2人の幼い子どもと同店に訪れた周辺に住む母親は「ママ友と商店街にスーパーができればねと話していたところ。10分以上かけて駅前まで行っていた負担がなくなってうれしい」と笑顔を見せる。
同商店街の金田修会長は「スーパーは午後9時まで営業してくれるので、以前は夜になると真っ暗だった商店街内が明るくなり活気が出てきた。うれしいこと」と話している。
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