多摩市議会の議長に就任した 萩原 重治さん 連光寺在住 58歳
市民に頼られる議会に
○…4月の統一地方選挙で4期目の当選を果たし、新たに議長に就任。7月2日には、改選後初の定例議会を終えた。8人の新人が加わり、若い議員も増えた。近隣の自治体に比べ、女性議員も多く活動する。「フレッシュな意見、細やかな視点の意見が聞けた」と振り返る。「行政とのやり取りが多い中で、議員同士がいろいろと議論し、やり取りできる議会にしていきたい」。異なる意見を持つ議員同士をいかにまとめていくか。それを使命に、議長としてかじ取り役を担う。
○…多摩市出身の多摩市育ち。大学卒業後、都内の会社に就職した。同時に消防団に入り、地域防災に尽力。10年ほど経ったある日、父親が急逝したため、実家の農業を継ぐことに。地元のイベントなど地域活動に参加する中、地元の人たちの後押しもあり市議会に立候補。1999年に初当選、議員の道を歩み始めた。「市民として当たり前に思っていたことも、同じ市内に住みながら多様な考え方を持つ人が多いことに気付かされた」と当時を振り返る。
○…多摩市はニュータウンとして市域の多くが開発、整備されてきた街。「オープンスペースが多く緑豊かで生活も便利で暮らしやすいですよね」とその魅力を語る。一方で、今後急速な高齢化が課題に挙げられる。子ども時代をこの地域で過ごし、大人になって街を出ていく人も多い。「何世代も住み続けられる街に」。その思いを胸に、多摩人として、地元議員として、地域のために生き、邁進していく覚悟だ。
○…「都内でも珍しい農家の議員ですよ」と日に焼けた真っ黒な顔で笑う。市内で数少ない有機栽培に取り組む。特に自身も大好きというトマトが自信作だ。議員と農家の二足の草鞋で、趣味の読書をする時間もわずか。「職責を全うしないと。個々のイデオロギーは違うけど、議員みんなが目指すところは一緒。市民から頼られる議会、議員でいたいですね」
|
|
|
|
|
|