手足口病 多摩地区は昨年の8倍に 都 予防を呼びかけ
東京都内で増加している「手足口病」の患者が、多摩市でも急増している。
都によると、多摩市を含む南多摩保健所(多摩市・稲城市・日野市)管轄の患者報告数は7月12日現在、定点あたり91人と、警報レベルの患者数(定点あたり5人以上)を大幅に超え、2014年同時期(11人)の約8倍の数となっている。
手足口病は、発熱や口の粘膜や手のひら、足の裏などに2、3ミリの発しんができる症状で、6歳以下の未就学児に多く見られる。重症化することは少ないが、合併症として急性脳炎や心筋炎が起きることもあるという。
東京都健康安全研究センターによると、患者ののどや鼻の分泌物、便のなかのウィルスが周囲の人の手などによって、口や鼻のなかに運ばれて感染してしまうケースが多いことから、「手洗い、うがいの徹底」「患者の便には触らない」などが予防策になるという。
「原因は特定できていないが、近年、2年周期で流行する傾向にあり、13年時のように増えている。症状が治まった後も、2〜4週間程度は身体のなかにウィルスが残り、便などと一緒に排出されることがあるので、トイレやおむつ交換の後は手洗いを心がけてもらいたい」と同センター担当者。
8月中は流行が続く可能性があるとしている。
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