警視庁が主管する「通学路の安全点検出陣式」が9月1日、多摩市立多摩第一小学校(関戸、棚橋乾校長)で行われ、学校、PTA、地域団体などが協力して、児童たちの下校を見守り、危険個所などがないか安全点検を行った。この取り組みは「東京都安全・安心まちづくり条例」の一部が改正、同日施行されたことを受けて実施された。
今回、改正された条例では、通学路や日常的に利用している公園、広場等で、事故や犯罪に遭わないよう子どもたちの安全を確保することを目的に「通学路における児童等の安全に関する指針」が制定された。具体的には、警察、学校、通学路等の管理者、保護者、地域住民が連携して、通学路の安全対策に取り組むこと。また通学路を設定・変更する場合には学校が警察に意見を聞くという内容だ。
出陣式には、保護者や地域住民が参加。多摩中央署の西原剛署長は、改正、施行された条例について触れながら「事故や不審者に声を掛けられるなどの事案が管内でも発生している。警察、学校、道路管理者、地域が一体となって安全安心への社会機運を高めていくことが大事」とあいさつ。その後、警視庁女性白バイ隊クイーンスターズによる「道路で遊ばない」「横断歩道を渡る際の注意」などの講話が行われ、保護者が子どもたちの手本となって、繰り返し指導するよう呼びかけた。
「意識の向上を」
始業式を終えた児童たちは、保護者と一緒に事前に配られた通学路の地図を片手に、危険個所がないかなどを確認しながら下校。道中、警察官や地域の人たちが交差点や横断歩道に立ち、「手を挙げて渡って」など声を掛け、安全を見守った。
この日確認された危険個所などについては後日集計を行う予定で、今後、同校では、PTAと情報を共有し、児童たちに注意を促すだけでなく、毎年児童たちが地域の協力を得て作成している「地域安全MAP」にも役立てていきたいという。同校の棚橋校長は「道が細く、くねくねしているところが多い。これから警察、地域と一体となって連携を取りながら安全安心に取り組んでいきたい。子どもたちの意識を高めるように指導していきたい」と話している。
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