多摩大学フットサル部(聖ヶ丘)が8月21日〜23日に函館アリーナ(北海道)で行われた「全日本大学フットサル大会」に初出場し、見事3位に輝いた。
東京都大会を制し、関東大会で2位となって出場権を得た今大会。ゲームキャプテンの中井響選手(4年)は「初めての全国大会でわからないことだらけだった」と振り返る中、予選リーグでは、昨年の覇者・東北大学、静岡産業大学、北九州市立大学と同組に。どの試合も厳しい戦いとなりながら、全勝で準決勝に進んだ。
準決勝では、強豪の同志社大学と対戦。惜しくも2対9で敗れたものの、初の全国大会で3位になる快挙を成し遂げた。部長の川口達也選手は「連戦に対しケアの仕方が足りず、集中力が保てなかった」と反省するも、福角有紘監督=人物風土記で紹介=は「相手は実績もある強豪。スコアでは差がついてしまったけど、良い試合ができた。悔しさもあるけど、結果に満足している」と選手を称えた。
「日本一になろう」
創部した4年前。これまで大学には部活がひとつもなく、「学校の旗印となる部活を」と近年人気を集めているフットサルに注目。全国の大学でフットサル部があるところも少なかったことから創部に至った。
「日本一を目指す」ことを目標に、日本代表経験がある福角監督を招聘。ところが、体験練習を企画するも集まった学生はごくわずか。「無理やろ」。福角監督は思わず口にしてしまったという。それでも目標に向け、部員7人でスタート。紅白戦もままならない中で活動を続けてきた。そして、3年目の昨年、東京都大学リーグで優勝するまでになった。「漫画の世界ですよ」と福角監督は笑顔で振り返る。
創部メンバーでもある川口選手は「創部当初を考えるとまさか全国に行けると思っていなかった。ここまで支えてきてくださった方々に感謝しています。この結果が少しでも恩返しになったかなと思う」と話す。中井選手は「創部当初の状況から全国3位になったこの歩みを後輩に伝え、継続していってもらいたい」と4年生として、思いを後輩に託す。
福角監督は「色々な方の支援、声援があってここまで来ることができて感謝しています。今回3位となったことは次につながる。これからは追われる立場。2倍、3倍のスピードで成長していきたい」と抱負を語る。目下の目標は、東京都リーグでの優勝と、関東大学プレリーグの初代王者。そして、今年果たせなかった日本一を目指す。
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