中学校跡地として障害者の通所施設や市民活動団体に利用されてきた「西永山複合施設」。公共施設の縮減、有効活用を目的に、障害者通所施設等と都営住宅の合築として建て替えられることが決まり、そのための解体工事が9月から始っている。
「西永山複合施設」は、もともと西永山中学校として1980年から1997年まで使用され、その後、NPOセンターや多摩市いきがいデイサービス、シルバー人材センターなどの拠点となるほか、障害者通所施設として今年3月まで利用されていた。
多摩市では、公共施設の更新、維持費に関わる負担を減らすことを目的に、2013年に「多摩市公共施設の見直し方針と行動プログラム」を策定。2014年度から2024年度までの間に、早期に取り組みを実施する施設を「ステップ1」、期間内に取り組みを実施する施設を「ステップ2」、改修時期に合わせて実施する施設を「ステップ3」と位置付け、公共施設の縮減と、有効活用を図る計画を進めている。
「西永山複合施設」はそのプログラムの中で、耐震性、老朽化といった問題からステップ1に位置付けられ、「多様な主体による福祉の推進等の場」として活用するため、校舎、体育館、プール等を解体、建て替えが検討されていた。同時に、東京都から老朽化が進む都営団地の建て替えの際、使用地として利用させてほしいと要請を受けていた。
それを受けて、市では計画通り施設を解体し、障害者通所施設等とするとともに、都営住宅を合築、整備することを今年7月に決定。市議会の9月定例会で議決されたことから、解体工事が始まった。工事は来年2月頃完了予定で、その後、都が新施設の基本設計に着手。そして実質的な設計に入る予定だという。
市では、「住居の戸数等、完成時期についてはまだ未定。都の設計で決まる予定」と話している。
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