多摩市内の小・中学生を対象に、身近な場所で自然体験活動を行う「多摩の自然学校」が10月2日〜4日に瓜生小学校で、10月9日〜11日に大谷戸公園で行われた。主催は、国士舘大学ウェルネス・リサーチセンター。2泊3日の行程で親の力を借りず、自ら食事を作り、自然の中で寝泊まりをする貴重な体験に子どもたちは戸惑いながらも、普段できない貴重な体験に目を輝かせていた。
「多摩の自然学校」は、文部科学省が推進する「小学校自然体験活動プログラムの開発」の一環として行っているもの。近年、子どもたちを取り巻く社会環境の変化や、メディア等の急速な発展に伴い、疑似的で間接的な体験が増える中で「体を使って、体で感じる体験」をテーマに、子どもたちが生活する身近な自然の中で活動することが目的。親の力を借りず、子どもたち自らが考え、協力し合いながら、生活していくことがこの企画の特長だ。
主催するのは、永山にキャンパスを構える国士舘大学ウェルネス・リサーチセンター。同大野外活動部の学生の他、多摩市が開催するボランティアの自然体験活動指導者が子どもたちの指導を行う。
自然への意識変わる
毎年参加校を募集して行っている同事業。今年は瓜生小学校と連光寺小学校、豊ヶ丘小学校(10月30日〜11月1日実施予定)で実施することが決まった。
10月2日から2泊3日の行程で行われた瓜生小学校は3年生〜6年生43人が参加。初日は薪拾い、火おこしからの食事作り、黒川地域へのナイトハイク、校庭での寝袋を使ったビバークを、2日目は弁当作り、多摩川散策をしながらの生物観察、カレー作りを体験した。一方の連光寺小学校では19人の児童が参加して、近くの大谷戸公園で同様の行程で、テント泊などの活動を行った。
参加した子どもたちは「火をおこすのが難しかった」「校庭で寝ることなんてないので寝つけなかった」「散策は疲れたけど楽しかった」など、普段できない貴重な体験にそれぞれ刺激を受けていた様子だった。
主催した国士舘大学体育学部こどもスポーツ教育学科・永吉英記准教授は「こうして身近な自然を体験することで、学校ボランティアへ参加したりと子どもたちの自然への考え方、意識が変わった。教員を目指す大学生たちにとっても、子どもと学校以外でこうして触れ合うことで勉強の機会になっている。今後もできる限りやっていきたい」と話していた。
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