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多摩版 公開:2016年6月23日 エリアトップへ

被災地の旧友へビデオレター 落合中2年生と吹奏楽部が制作

社会

公開:2016年6月23日

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熊本から転校してきた満尾さん(右)と早川教諭
熊本から転校してきた満尾さん(右)と早川教諭

 市立落合中学校(麻生隆久校長)の2年生と吹奏楽部が5月19日、熊本地震で被害を受けた熊本市立帯山中学校(熊本市中央区)に激励のビデオレターと手紙、義援金を送った。

 ビデオレター等を送るきっかけとなったのは、同校吹奏楽部2年生の満尾愛梨さんの言葉。昨年10月に帯山中学校から転校してきた満尾さんは、自宅のテレビで熊本地震の発生を知った。現地の友達に連絡をすると、家が崩れるなどの被害はなかったものの、学校が避難所になり、不安な日々を送っていることを聞かされたという。

 その話を吹奏楽部顧問・早川功教諭にしたところ、「友達から聞いた熊本の現状をみんなに話してほしい」と話があり、2年生全員の前で熊本の状況を話すと同時に、何かできないかと提案。そこで賛同を得て、ビデオレターを制作することになった。制作に取り掛かったのは4月下旬から。吹奏楽部の演奏に合わせ、2年生が思い思いに「頑張れ熊本」「負けるな熊本」などの応援メッセージのボードを掲げた10分ほどのビデオレターが2週間で出来上がった。そこに直筆の手紙と、学校や街頭で募金活動を行い集まった義援金の一部を帯山中学校へ送った。

「これからも関係を」

 早川教諭は「生徒は東日本大震災を経験し地震をシビアに感じていた。満尾さんの呼びかけにみんながすぐに行動を移してくれた。帯山中学校に連絡した時は大変驚かれたが、ビデオを見た後に生徒たちが喜んでいたという連絡をいただき、やって良かったと感じた」と話す。満尾さんは「みんなが協力してくれて作ることができたので、感謝している。ビデオレターは熊本の友達には言っていなかったので、びっくりしていた。友達から『泣いている人もいたよ』という話を聞いて、嬉しかった。距離は離れているけど、みんなの思いでつながることができたのも嬉しかった」と笑顔で話す。

 帯山中学校では、現在返礼のビデオレターを制作中だという。早川教諭は「これで終わりにせず、これからも関係を続けていきたい。可能であれば、熊本に行って直接演奏することができれば」と話している。

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