8月に開幕するリオ五輪に、シンクロナイズドスイミング日本代表として出場する小俣夏乃さん(19)=国士舘大学体育学部所属=が6月30日、多摩市役所を訪れ、「良い色のメダルを持ち返って皆さんに見てもらいたい」と意気込みを語った。
小俣さんは、同大学の多摩キャンパス(永山)に通う2年生。昨年、世界水泳で日本代表団体メンバーに初めて選出され、今年3月に行われた五輪最終予選にも出場。出場権獲得に貢献し、本大会のメンバー入りを果たした。
この日、市役所を訪れた小俣さんは、五輪出場を祝う懸垂幕が掲げられた庁舎玄関で多くの職員が拍手で出迎える中、阿部裕行多摩市長から花束が贈られた。その後、応接室で行われた会見では、市長から「全力で応援しているので、リオの地で頑張って」と激励の言葉が贈られると、「ぜひ応援をお願いします」と笑顔で応えていた。
「日本らしい演技を」
神奈川県茅ヶ崎市出身の小俣さん。小学生の頃に競泳を始め、映画『ウォーターボーイズ』を観たことがシンクロへと転向するきっかけになった。現在も所属するクラブ「アクラブ調布」でシンクロを習うために、県立麻生高校(川崎市)に進学。全国JOCジュニアオリンピックカップのソロで3度優勝し、ジュニア日本代表にも選出され、世界選手権で2位に入るなど輝かしい実績を残してきた。
前回のロンドン大会はテレビで見ていたと言い、「その時はまだ手の届かない場所だった」という。現在は、名将・井村雅代ヘッドコーチのもと、1日12時間にも及ぶ練習の日々が続く。「いろいろな経験をされている先生なので、ついていくだけ。自分のせいで演技を止められないように気をつけています」と苦笑い。
9人の代表メンバーの中で最年少。伸長も160cmと最も小柄。「水面から出る足の高さをみんなに合わせるように気をつけている。リオでは日本らしい押せ押せの演技をしていきたいので、そこを観てもらえれば」と見所を笑顔で語る。
4年後の東京五輪ではデュエットでの出場も目指したいという小俣さん。「技術の高い選手、金メダルを取れるようなチーム、選手になっていきたい」と大きな夢を語った。
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