「せいせきみらいフェスティバル」の実行委員長を務める 福井 宏昌さん 関戸在住 49歳
「もう一度地元で花火を」
○…今月18日に開催される「せいせきみらいフェスティバル」。昨年、花火を取り入れた新たな地域活性化イベントとして初めて開催され、約30秒75発の花火が久しぶりに多摩の夜空に打ち上げられた。今回は300発の打ち上げを予定。資金は、クラウドファンディングや街頭募金で集まった市民の志と企業からの協賛金。「応援してくれた皆さんのおかげ。数は多くはないけど、期待に応えることができて、ほっとしている」と胸を撫で下ろす。
○…かつて地元を代表するイベントだった花火大会。安全性の確保や資金面での問題で休止状態だった。「もう一度花火を」と機運が高まる中で、実行委員会を発足し、花火がメーンではなくひとつのツールとして、市民、子どもたちが参加できるイベントをと企画。かつて父親が花火大会の実行委員長を務めており、親子2代で関わることに。「父と同じように皆さんのお手伝いができれば。子どもたちにぜひ間近で花火を見てもらいたいですね」と微笑む。
○…生まれも育ちも関戸。大学卒業後、一度企業に勤めたものの、しばらくして家業を継ぎ、現在は不動産関係の仕事を営む。周辺の商店街は、昔からあった店が徐々に減りつつあり、苦戦が続く。そうした中で、同じように商店主となった幼い頃からの同級生たちと一緒になって商店街や地域の活性化に取り組んでいる。「気心知れた連中と一緒に活動できるのは心強いですよ。みんながこのまちに住みたいと思ってもらえるようにしていきたい」
○…小学4年生の双子の父親。その子どもたちも今回の花火を楽しみにしているという。「まだ課題も多い。もっと周りを巻き込んで規模を少しずつ大きくしていければ」。その先には花火大会の復活もあり得るという。「花火大会については賛否両論あると思う。でもまずは今回。より多くの方に遊びに来てもらいたいですね」。花火のような大輪の笑顔で語った。
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