1月2日・3日に行われる「第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」に3年ぶりに出場する国士舘大学を応援しようと、地元の「永山地域・地域活性化実行委員会」が主催して、12月17日に永山団地商店会で壮行会が行われ、地元住民から選手たちに「頑張れ」と激励の言葉が送られた。
永山に多摩キャンパスを構え、練習拠点としている国士舘大学陸上競技部は、箱根駅伝に44回出場し、1964年と67年の総合3位が最高成績。前回出場した2014年に総合22位となって以来、同予選会の壁をこえることができず、苦戦を続けてきた。そうした中で、昨年10月に行われた予選会で9位に入り、3年ぶりの本選出場を決めた。
「ぜひ楽しんで」
地元で練習する選手たちを応援しようと、今回、地域住民有志で結成された「永山地域・地域活性化実行委員会」が壮行会を企画。当日は、多くの地域住民が集まる中、同大学の佐藤圭一学長、川田儀博体育学部学部長、添田正美駅伝監督、陸上競技部のメンバーが出席した他、阿部裕行多摩市長も激励に駆けつけた。
冒頭、佐藤学長は「多摩キャンパスは、永山地区の皆さんの支えがあって本学の教育理念である公徳心あふれる人材の輩出、地元の皆様に愛される大学の実現を目指してくることができた。今回、選手たちは、皆様への感謝の気持ちを込めて走ります。1月2日・3日はぜひ楽しんでください。声援を宜しくお願いします」と挨拶。続いて、阿部市長は「国士舘大学の皆さんには、毎年中学生駅伝大会に出場する多摩市の中学生を指導していただき感謝している。本番はぜひ頑張ってください。地域の皆さん、一緒に応援しましょう」と激励の言葉と共に、会場を訪れた人たちへ応援を呼びかけた。
「目標はシード権獲得」
添田駅伝監督は「前回の予選会は10秒差で本選へ出場できなかった。チーム全員がひとつにならないと目標達成はできない。目標はシード権獲得と言いたいところですが、前回出場した際は繰り上げの連続だったので、今回はしっかり一本の襷を最後までつなぐことが目標。目標が低いと思われるかもしれないが、昨年の大会は一本の襷を最後までつなげられたのはシード校だけ。最後まで襷をつなぐことができたら目標であるシード権を獲得できると思う。ぜひ皆さんの声援を力にしていきたい」と意気込みを語った。
選手を代表して挨拶をした室田祐希主務(4年)は「前回の予選会は10秒差で悔しい思いをして、その悔しさをバネに1秒を大切に練習に取り組んできた。その結果、昨年11月には6年ぶりに全日本大学駅伝に出場でき、箱根の予選会も通過できて、26年ぶりに両大会に出場することができた。チームは新しい時代に向かっていると思う。一丸となって1月2日・3日戦っていきたいと思うので、ぜひ応援をお願いします」と抱負を語ると、会場に集まった地域住民から「頑張れ」と大きな声援が飛んだ。
壮行会終了後、本紙の取材に添田駅伝監督は「自己ベストを更新している選手がいるので、この勢いで臨みたい。選手全員に注目してもらえれば。チームをまとめてくれた駅伝主将の石井の走りに期待してください」と見所を話す。その石井秀昂駅伝主将(4年)は「まずはチーム全員で襷をつなぐこと。他校のエースたちと戦い、チームの流れをしっかり作りたい」と意気込みを語った。
なお、箱根駅伝は2日午前8時にスタートする。
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