多摩市議会は1月18日、都立永山高校の生徒たちと意見交換会を行った。選挙権年齢が満18歳以上へと引き下げられた中で、高校生の政治・社会参画を図り、また高校生の意見を市政へ反映することがねらい。初の試みとなった今回の意見交換会に、市議会では「市政に興味を持ってもらえる良い機会になった。若者向けに向けた情報発信を考えていきたい」と今後に意欲を見せた。
多摩市議会では、これまで市民との情報共有を図り、市民意見を把握しようと、2010年から議会報告会を市内各地で開催してきた。そうした中で、昨年、選挙権年齢が満18歳以上に引き下げられたことを受けて、春に大学生を対象にしたワークショップ形式の初の議会報告会を開催した。今回もシチズンシップ教育の一環で、昨秋、永山高校へ意見交換会の協力を依頼。同校も、市内に唯一の都立高校として市へ貢献したいという思いに加え、生徒会自治を学べる機会にと快諾。昨年の12月議会定例会を生徒会役員で傍聴し、今回の意見交換会に到った。
SNSの活用を
今回の意見交換会には、議会運営委員会のメンバーと正副議長の9人、永山高校生徒会役員6人が参加。「魅力ある街づくり」「多摩市の広報活動」の2つのテーマを、2グループに分かれてそれぞれ活発に意見を交わした。
広報活動について、高校生から「ツイッターやフェイスブックといったSNSツールが普段の情報源になっているので、SNSでイベント情報を発信すれば拡散するのでは」と意見があがると、市議からも「若い市民サポーターが記者として情報発信するのもいい」と同調する声があがった。
魅力づくりについては、高校生から「八王子などは街全体でイベントをやっているけど、多摩にはないのでそうしたものがあれば」「有名アーティストをパルテノンに呼ぶ」といった意見もあがった。また生徒会が現在自動販売機の中身について話し合っていることなどを紹介すると市議から「もっと情報、データを収集して意見を集約した方が良い」とアドバイスを受ける場面もあった。
今回の意見交換会を振り返り、富澤太智生徒会会長は「お堅い人たちだと思っていたけど、今回で親近感がわいた。自販機についてもアドバイスをいただき、生徒会だけでなく、他の生徒も巻き込んで永山高校に来て良かったなと思える学校にしていきたい」と話した。議会運営委員会の遠藤千尋委員長は「市政に興味を持ってもらえる良い機会になった。今多摩市は高齢者に目を向けがちだが、若者にもしっかりと情報を発信していかなければと感じた」と振り返った。
多摩版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|