多摩版 掲載号:2017年2月23日号

地域で「竹とんぼ」づくりを教えている

長瀬 敏雄さん

永山在住 75歳

今を生き、伝統を紡ぐ

 ○…「昔のものを知っている人はびっくりしていましたね」。2月4・5日に東永山複合施設で「スーパー竹とんぼづくり講座」を開講し、同年代の人たちが集まった。軸をひねって作る「スーパー竹とんぼ」は、昔にはなかった技法。軸付けが難しいそうだが「これが飛ぶんですよ。子どもたちにも喜んでもらえるんです」。”竹とんぼおじさん”の顔がほころぶ。

 ○…長年勤めたメーカーでパソコンの製造に携わり、その技術に精通。定年後、パソコンを中心にした活動を行っていたが、行き詰まりを感じていた。「どうせ自由になったのだから今までできなかったことを」。そこで思いついたのがピースボートの旅。海外交流のために何か技術をと、インターネットで見つけたのが竹とんぼだった。国際竹とんぼ協会の会員に技術を教わり、世界中を旅しながら、海外の子どもたちに竹とんぼづくりを教えて回った。

 ○…「一つとして同じものはできない。できたものよりも作っている過程が楽しい」と微笑む。削ったり、磨いたり、竹とんぼと向き合っていると無我の境地になれるという。丁寧に作って記録を目指す人も多い中で、子どもたちと一緒に作ることに面白さを感じている。「モノづくりが体質に合っていたんですかね」と無邪気に笑う姿が若々しい。定期的に開く講座には同年代の人も多く「竹とんぼおじさんを増やしていきたいですね」と目標を語る。

 ○…現在は、男性ボランティア会議のメンバーとして活動する他、多摩地域の伝統具「めかい」の伝承活動や、要約筆記サークル、パソコンボランティア多摩などで活動するなど多忙を極める。健康維持のために昨年からスポーツ吹矢にも挑戦。練習用の道具は自前で作ってしまい「また変なものを作ってと妻に怒られた」と苦笑い。「過去は振り返らない。今やりたいことを一所懸命やりたいですね」。これからも多忙の日々は続きそうだ。

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