多摩版 掲載号:2017年4月6日号

パルテノン多摩

市議会が改修へ独自調査 社会

3月定例会で補正予算

改修計画が進められているパルテノン多摩
改修計画が進められているパルテノン多摩

 多摩市は、3月30日に閉会した市議会3月定例会で、パルテノン多摩の改修に関する今年度の第1号補正予算を計上、可決された。補正予算額は4100万円で、市議会として現在市が進めている改修案以外の案を模索するため独自調査を行うためのもの。多摩市によれば「議会費で独自調査を行うことは珍しい」と話している。

 市は、パルテノン多摩が設立からまもなく30年経過することから、老朽化のために大規模改修を計画。しかし、その改修費用が当初約80億円かかると試算していたため、その高額な改修費用や改修案について、市議会で紛糾。昨年の3月定例会で、市議会は事業執行にあたっては「改修費用の削減努力」「多摩センター地域の全体の活性化」「市民・議会への説明、意見反映」を履行することを求める附帯決議とした。

 そうした中で、市はパルテノン多摩の改修費用を当初の約80億円から約5億円削減したものの、その費用や改修案に対して市議会から異論が続出。市議会は、昨年12月に「パルテノン多摩改修問題特別委員会」を発足し、現在多摩市が計画する図書館本館の再整備も絡めて、市と議論を重ねてきた。そこで今回、市議会として、改修費用削減や多摩センター地区の活性化などについての可能性を探るため、独自に調査を行うこととなった。

 調査内容は【1】「パルテノン多摩と図書館本館の併設」【2】「パルテノン多摩の近隣に図書館本館を別棟で建設」【3】「現施設を解体して新施設と図書館本館を合築」【4】「セミ改修(必要最小限の改修)」の4案の可能性を探り、市の現行案と比較しようというもの。

 予算の概要は、財政調整基金を4100万円取り崩し、議会費、総務費、予備費として計上。議会費は、調査比較勉強会・意見交換会費用、改修内容の調査比較検討業務の委託料として約847万円。総務費用として、専門家の調査委託、多摩センター地区の活性化の検討、市民ワークショップの開催費用として、約3243万円計上している。

結果受け止める

 市は現在、旧西落合中学校を図書館本館として暫定的に利用。昨年11月に、桜美林学園と、隣接している「多摩アカデミーヒルズ」の用地の一部と旧西落合中学校跡地施設の利用に関する確認書を交わし、ここに図書館本館を建設する意向を示している。

 市は、パルテノン多摩の改修について現行案で進めたいとの意向を示しているが「市議会の独自調査の結果が出れば、それを受け止めて速やかに議会に諮り、計画を進めていきたい」と話している。
 

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