多摩版 掲載号:2017年5月25日号

多摩市

水防訓練で非常時に備え 社会

水害対策続々と

 多摩市は5月14日、一ノ宮公園で東京消防庁第九方面本部や、多摩中央警察署、市民ら各関係機関から約780人が参加して、大規模な「合同総合水防訓練」を行った。加えて、聖蹟桜ヶ丘駅周辺の東京電力の地上機器を有効活用して「洪水ハザードマップ」をラッピングする他、多摩川、浅川、大栗川の洪水浸水想定区域で、浸水想定深などを示した電柱への巻きつけ看板などを設置するなど、水害対策への取り組みを進めている。

 昨年8月、台風9号の影響により大栗川が氾濫危険水位を超え、多摩市では市制始まって以来、初めて避難勧告を発令。96人が連光寺小学校、市立総合体育館に避難している。

 そうした中で、市は毎年、消防署、警察、地域の自主防災組織らと連携して「水防訓練」を実施しており、今年は、2008年以来となる東京消防庁第九方面の各消防隊との合同で大掛かりな訓練を実施した。

 当日は、各関係機関から約780人が参加。監視警戒活動や、現場での広報活動等の訓練を行った他、東京消防庁のヘリコプターによる流出家屋救助、積み土のうや、土砂災害救出救助、救命ボートなどを使った水防活動訓練などを実施。また、関戸・一ノ宮地区の自主防災組織と連携して、各地区の公園からの避難誘導訓練も行った。

変圧器にラッピング

 また、市では水害対策のとして聖蹟桜ヶ丘駅周辺の路上に設置されている変圧器等の地上機器5基に「洪水ハザードマップ」などと「多摩市水害対策かるた」のラッピングを施した。

 正面には、多摩川、浅川、大栗川の洪水浸水想定区域の想定される浸水の全体像や、避難場所が地図上で表示されている他、情報収集の方法、避難要領などが明記されている。側面には「かるた」形式で、イラストを用いて家庭での備えなどの水害対策について紹介されている。

 加えて、多摩川・浅川・大栗川の洪水浸水想定区域で、浸水想定深を表示した電柱への巻き付け看板を177基設置。同看板の設置は、国のモデル事業として都内で北区、葛飾区についで3例目となるという。

 市防災安全課では「市として訓練やハザードマップの啓発等、いざという時のために備えていきたい。多くの人に関心を持ってもらい、各家庭でも備えをしてもらえれば」と話している。
 

想定浸水深等を記した看板
想定浸水深等を記した看板

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