神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩版 公開:2017年11月16日 エリアトップへ

「平和賞授賞式に被爆者を」 恵泉大学でキャンペーン

社会

公開:2017年11月16日

  • X
  • LINE
  • hatena
会見で質問に答える川崎氏
会見で質問に答える川崎氏

 恵泉女学園大学(南野)で講師を務め、ノーベル平和賞を受賞した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の国際運営委員・川崎哲氏らで構成される実行委員会は5日、被爆者が授賞式に参加するための渡航費を募る「川崎・オスロ・被爆者キャンペーン」に関する記者会見を同大学で行った。

 このキャンペーンは12月10日にノルウェーの首都・オスロで行われるノーベル平和賞の授賞式に被爆者2人と世話人1人を招き、3人の渡航費120万円を市民の力で集めることが目的。11月末までに、同大学内などで募金を行う。

 記者会見当日は、川崎氏のほかにキャンペーンを後援している多摩市の阿部裕行市長、同大の大日向雅美学長、実行委員長を務める同大の上村英明教授が出席した。川崎氏は会見で「大学で募金活動が始まったことは非常に嬉しく思います。今回の受賞を土台で支えてきたのは被爆者の方々で、その方々の受賞とも言える。授賞式でも重要な役割を担って頂ける」と話し、キャンペーンの意義を説明した。続けて川崎氏は「授賞式は全世界に配信され、多くの人に関心を持ってもらえる。これをはじまりに核兵器廃絶のムーブメントを起こしたい」と話した。

 阿部市長はICANの受賞を祝福し「市としてこのキャンペーンに名前を連ねられるのは非常に嬉しい」と話し、同大学と連携してキャンペーンを推し進めて行くことを確認した。

「ゼミ生」からの提案

 市を巻き込んだ今回のキャンペーンの発端は、上村教授のゼミで学ぶ大学院生からの提案だった。ICANのノーベル平和賞受賞を受け、学内では川崎氏への祝福の声で溢れる中、ある学生から「川崎先生が本当に必要としていることをしよう」と提案があった。

 上村教授が川崎氏へ相談したところ、被爆者の渡航費が問題になっていることが浮上した。また大学へ協力を相談すると、大日向学長はこれを快諾。毎年被爆地である広島などへ小中学生を派遣するなど、平和学習に積極的に取組む多摩市からも協力を取り付けた。

 実行委員会では「費用を募るだけでなく、キャンペーンを通じて核廃絶を願う市民の声を伝えていきたい」と意気込みを話す。募金の振込先などは下記の通り。
 

多摩版のローカルニュース最新6

台湾地震受け募金

多摩市

台湾地震受け募金

市内5カ所で受付

4月19日

新団長に城所氏

多摩市消防団

新団長に城所氏

4月17日

「ダンボちゃん」を学ぶ

「ダンボちゃん」を学ぶ

ベルブ永山

4月16日

浪江との思い出 展示

桜ヶ丘商連

浪江との思い出 展示

ふるさとなみえ博物館

4月15日

全国教育美術展で7人が入賞

和田の緑ケ丘幼稚園

全国教育美術展で7人が入賞

卒園式などで表彰

4月11日

「卵子凍結」助成を継続

東京都

「卵子凍結」助成を継続

昨秋、開始 28年度までに

4月11日

あっとほーむデスク

  • 5月11日0:00更新

  • 4月27日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

多摩版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook