誰もが健康で幸せを実感できるまち「健幸都市」を目指し、取り組みを進めている多摩市。市民一人ひとりに健康管理を行ってもらおうと、3月に市内5カ所に「健幸Spot」を開設した。ここでは、血圧や筋肉量等を測定できる他、健康に関する情報を手に入れることもできる。市健幸まちづくり推進室では「高齢者に限らず、若いうちから自己管理を行ってもらえるように周知していきたい」と話している。
多摩市は第五次総合計画第2期基本計画の中で、「健康都市(スマートウェルネスシティ)・多摩の創造」を掲げ、「身体面での健康だけでなく、それぞれに生きがいを感じ、安全・安心に暮らすことができ、子育て中であっても、障害があっても子どもから高齢者まで、だれもが幸せを実感できるまち」を目指して、取り組みを進めている。
その一つとして開設されたのが「健幸Spot」だ。ここには血圧計、体組成計が設置されており、体重、体幹や左右それぞれの腕・脚など体の細部に至る筋肉量・体脂肪等を測定することが可能。その場に置いてある記録用手帳で記録管理することができる。その他にも、食事や運動、口腔ケアなどのチラシ等が置かれ、健康管理に役立つ情報を入手することもできる。
場所は、市役所本庁舎1階ロビー、関戸公民館7階、総合福祉センター3階、ココリア多摩センター3階、グリナード永山2階の5カ所。市健幸まちづくり推進室では「健康も幸せも一人ひとりの意識と行動が必要。まずは自分の体の状態を知ることからはじめ、自己管理をしてもらうために開設した」と経緯を話す。
特に、体組成計で知ることができる筋肉量について「ぜひ知ってもらいたい」と呼びかける。筋肉は、運動不足や加齢によって徐々に衰えていき、特に高齢期での筋肉量の低下は虚弱や要介護状態につながっていくため、自立して生活するためにも重要になるという。「若い人で見た目が痩せていても筋肉量が少なければ要注意」と話す。
利用者からは「実年齢より推定年齢が若くて嬉しかった」「数値として見ることができて良い。定期的に測っていきたい」といった声が挙がっているという。同推進室では「今後、市内の事業者等の協力が得られれば数を増やしていくことも検討している」と意欲をみせている。
推進協議会から報告書
3月10日には「健幸まちづくりフォーラム」を開催。市が目指す健幸都市と今後の取り組みについて、健幸まちづくり政策監の安里賀奈子氏から報告が行われた他、健幸まちづくり推進協議会の天本宏会長から検討報告も行われ、阿部裕行多摩市長に報告書が手渡された。同推進室では「報告いただいた内容を参考に、今後も取り組みを進めていきたい」と話している。
多摩版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|