若い世代が多摩市に「住んでみたい」「訪れてみたい」と思えるような魅力を創出し、その魅力を発信することを目的として今年6月から実施されてきた「多摩市若者会議」。11月17日に今年度最終回となる第4回が大妻女子大学で開かれ、会場を訪れた若者や市民約90人を前に、アイデアを事業化するための4つのプロジェクト案が発表された。
若者会議は、39歳以下の学生や社会人を対象に、その若者たちが一堂に会し、ワークショップを通じて多摩市を盛り上げるためのアイデアを検討しようと、今年度初めて設置された。ここで出された案をプロジェクトとして実践し、市の事業としても検討していく方針だ。6月からワークショップやフィールドワークを実施し、これまでに延べ200人が参加して若者ならではのアイデアを出し合い、話し合いが進められてきた。
今回は、その最終回として、これまでに話し合ってきた様々なアイデアを集約した4つのプロジェクト案が発表された。発表された案は【1】「多摩市の公園を再生し、街の魅力にしよう!」【2】「パルテノン多摩&サンリオキャラクターの活用案」【3】「パルテノン多摩と多摩中央公園の活用」【4】「未知Cafeと学園企業都市〜若者団体で多摩市を盛り上げよう〜」。いずれの案も、多摩市や施設等の現状、問題点、フィールドワーク等を通じて感じたことなどを抽出し、若者の目線で考えられたアイデアだ。
発表後には、若者だけでなく40歳以上の人たちも参加して、4案をもとにしたワークショップを実施。「一過性にならないように」「若者だけでなく多世代が交流できるように」「事業の主体がどこになるのか」「企業側のメリットは」などの意見や課題が挙がった。
今後は、今回発表を行った4案に、ワークショップで出た意見等を踏まえて、若者会議の実行委員が12月中旬に阿部裕行多摩市長へプロジェクトの提案を行う予定だ。それを受けて市では実行できそうなものを検討して事業として実施していく意向だ。
市長「しっかり形に」
第1回からワークショップに参加している東京外語大学4年生の若林美和子さんは「いろいろな立場や主張がある人たちが集まる中で、どんどん新しいアイデアが出てきた。机上の空論に終わらないように、どんな形になるか楽しみ」と期待を寄せる。また、若者たちからの発表を聞いた阿部市長は「皆さんから良いアイデアをいただいた。これから改めて提案していただくことになるが、いただいた案をしっかりと受け止めて形にしていきたいと思う」と話していた。
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