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最新号:2012年2月 3日号
2010年8月27日号
8月19日から22日まで岡山県倉敷市で開かれた全国大会に初出場した市立つきみ野中学校野球部(細江和央監督)。惜しくも初戦で青森県代表の三本木中学校に敗退したものの、監督、選手たちの顔には充実した表情が浮かんでいた。
そしてもう一人。ベンチの中から温かい視線を送り続けた、自称「鬼コーチ」がいる。二神章仁さん(44歳)がその人だ。
二神さんの本職は板前。中央林間駅前の「寿司義」で腕をふるうかたわら、ボランティアの外部コーチとして同野球部を11年にわたり支え続けている。
小学生から野球を始め、大和中学、桐光学園でも野球部に所属。野球漬けの青春を送ってきた二神さん。高校卒業後は実家の寿司屋を継ぐために割烹料理店に修行へ。選手としては離れたものの野球好きは変わらず、寿司義に戻ってからもつきみ野中学校に出かけては野球部の練習をよく眺めていたという。そのうちに、顔見知りだった当時の野球部監督に「ぜひ手伝ってよ」と声を掛けられたことが転機となった。
以来、朝の内に仕込みを済ませ、ランチ営業を終えるとすぐに練習に向かう日々。熱中しすぎて夜の営業時間までずれ込むことも多々あるという。さらに今年は山梨県で行われた関東大会、岡山県で行われた全国大会にも店を休んで帯同した。「今は仕事よりもコーチが楽しい」と苦笑する。
寿司義の店内には同中学校の卒業生が進学し、甲子園に出場した高校のペナントが飾ってある。桐光学園、日大藤沢、花咲徳栄、聖光学園…。その全てが自身の誇りであり宝物。かつての教え子が甲子園の大舞台で活躍する姿を励みに、今後も板前とコーチ、「2足のわらじ」は続いていく。