大和 人物風土記
公開日:2011.04.15
20回目の作品展を開催するきりえサークルの代表を務める
渡邊 恭一郎さん
深見台在住 69歳
切り絵で楽しく長生きを
○…桜丘学習センターで30代から70代までの25人が活動するきりえサークルの代表として指導をしている。「画用紙とデザインナイフさえあれば誰でも始められます。作品展できりえの魅力を知って始めた人もいるので一度どんなものか見にきてください」。
○…若いころから仕事も趣味も熱中しやすい性格。船乗りに憧れて専門の水産学校に進み、20代のころは遠洋漁業をしていた。30代からは電車の設備の仕事に転職し、新幹線こだまの製造にも携わったりと全国各地を飛び回る忙しい人生だったが「汗をかいて働くのが好きな仕事バカだった。今でも頼られることがあるんだよ」と満足そうに語る。仕事のおかげかいまだに風邪ひとつひかない健康な体が自慢。友人と登山をしたり、温泉旅行に行ったりと歳を感じさせない。
○…過去の体力勝負の仕事とは真逆の繊細な切り絵に出会ったのは22年前。書店で見かけた切り絵の本パラパラと見ているうちに「面白そうだし、簡単なものなら自分にもできそうだ」となんとなくきり絵の世界に足を踏み入れた。すぐにどっぷりとはまってしまい、本を買い集めた。父が使っていた書斎をアトリエにし、8年間独学で技術を身につけた。5年ほど前にサークルに入り、指導をしながら自身の技術を磨いている。みんなで同じデザインのものを作ってもそれぞれの性格や個性が出るのだという。「デザインも色の付け方も自分で好きなように工夫できるのが楽しい。集中力も養えるし、指先の運動にもなる。時間のあるお年寄りにはもってこいなんだよ」と目を細める。
○…妻や子、母との6人暮らし。妹と娘も芸術関連の仕事に携わっており「そういう血筋なのかな。家族のリクエストに合わせて作ることあるんですよ」とにっこり。今日も桜の見える自分だけのアトリエで作品作りに励む。「まだまだ元気に続けていきたい。目指すは百歳まで」。
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