愛情込めて"暖かい支援" 主婦9人が「ちゃんちゃんこ」50着を寄付
大和市林間の和裁教室に通う主婦9人が、冬を迎える被災地に「ちゃんちゃんこ」を贈ろうと、5カ月をかけて50着を作りあげた。10月23日(日)にコープ南林間店で開かれる「4周年まつり」でお披露目した後、福島県相馬市の仮設住宅などで冬を越す被災者に届ける予定だという。
この企画を発案したのは、和裁教室講師の平原久子さん(68歳=今号「人物風土記」)。5月に福島県相馬市の知人から、津波被害により仮設住宅で暮らす被災者の現状を聞いたのがきっかけだった。現地では「暑い夏も大変だけど、寒くなる冬がさらに心配」という不安があることも知った。そこで自分に出来ることは何かを考えた結果、和裁の技術を活かした「ちゃんちゃんこ」作りを思いついた。
「送るならある程度の枚数がほしい」と考えた平原さんは、自身の教室に通う8人の生徒に相談。すると全員がその想いに賛同し、裁縫に協力した。「被災地が本格的な冬を迎える前に送ること」を目標に、最終期限を10月中とし、50着を作成することにした。
その後は週に3日ほど集まり、教材用に保存してあった着物を使って、ちゃんちゃんこ作りに没頭。それぞれが家事や仕事の合間を利用して作業を進め、多い人は1人で10着も作ったという。また、活動を知り着物を提供してくれる人や、中に詰める綿の代金を寄付してくれた人もいたそうだ。
その協力もあり、無事に50着が完成。23日の「コープ南林間店4周年まつり」で披露した後、福島県相馬市に送られることが決まった。
平原さんは「皆さんの力で何とか目標の50着を作り上げることができた。ただ、今年だけではなく、来年以降も同じ枚数を送り続けたい」と話しており、引き続き使っていない着物の提供などを呼びかけている。
問い合わせは平原久子さん/【電話】046(272)0103へ。
平原さんは震災直後の3月にも、地域の有償活動で得た報酬の全額を被災地に寄付している。
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