東京葬祭・大和式礼(大和東・中島康次郎所長)が3月11日(日)、「東日本大震災 復興支援&追悼供養」を開催する。この行事は、震災から1年を迎え、改めて犠牲者の安らかな眠りを願おうと同社が独自で企画した。
「手をあわせる場所を」
同社は、東京都江戸川区に本社を置き、都内を中心に神奈川県、千葉県、埼玉県など関東に10の式場を運営する葬儀社。昨年3月11日の地震で、千葉の式場が被災したこともあり、より身近に震災の影響を感じてきたという。そこで震災直後から被災地への給水活動や医療関係者の派遣をサポートするなど企業として、復興支援活動に尽力。さらに「葬儀社として何かできることはないか」と模索し続けてきた。
そこで昨年7月、本社のある江戸川区の式場で犠牲者の供養祭を企画。「本来故人を弔うお盆の祭りすら自粛してしまう現状に、多くの人が行き場のない思いを感じていた。せめて手を合わせる場を作りたい」と祭壇と献花台を設置。誰でも自由に弔意を表すことができるようにした。
予想を超えて300人以上が来場、あっと言う間に献花台は花でいっぱいになった。焼香をしながら涙を流す参列者の姿に、必要性を改めて感じ、各式場で供養祭を行うことを決めた。
大和式礼では3月11日(日)、午後1時から式場を開放。祭壇と献花台を設置し、震災が起こった午後2時46分から読経を行う。この日は誰でも来場でき、焼香できる。会場には募金箱も設置し、復興支援のための義援金も募る。また、玉川学園の生徒によるハンドベルコンサートのほか、被災地を1ヵ月ごとに撮影している写真家・シギー吉田氏の写真展も行う。
中島所長は昨年、東日本復興支援を目的に開催された「第35回神奈川大和阿波おどり」の実行委員長も務めている。「この日は忘れてはならない日。多くの方に呼びかけていきたい」と話している。協力団体は、FMやまと、J:COM・大和、タウンニュース社他。
時間は午後1時から5時までを予定。問い合わせは、大和式礼/【電話】0120・143・011へ。
警察庁によると2月7日現在で、東日本大震災による犠牲者は死者、行方不明者を合わせ1万9163人人に上っている。
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