第55代 大和市議会議長に就任した 大谷仁(ひとし)さん 下鶴間在住 56歳
市民の声が活動指針
○…5月9日の市議会臨時会で、第55代大和市議会議長に選出された。実父は1980年に議長を務めた大谷昇氏。大和市で初となる親子2代での議長が誕生した。「父は父、自分は自分。特に意識はしていない」としながら、「議会は二元代表制の一翼。歴代の諸先輩方の功績に恥じぬよう、市民の皆様に信頼される、開かれた議会づくりを進めていきたい」。落ち着きある声で力強く語る。
○…1955年、下鶴間の農家に生まれる。大和中学校から東海大相模高校、東海大学へと進学。信用組合に就職したのちに、実家の農業を継ぎ消防団や小学校PTAなど、次第に地域と関わるように。そのうち「子ども達や地域のために何ができるか」を考え、1999年に市議選に立候補。現在、4期目を迎えている。子どもの頃は勉強嫌いで、人前で話すのが苦手。「国語の授業で朗読させられると、顔が真っ赤になっちゃって」と苦笑い。それが今では人の先頭に立ち、話をするのが仕事。「嫌なことは避けられないようにできている。人生は不思議だね」
○…一番の息抜きはゴルフ。50代になってから始めた奥様と、2人で回るのが何よりの楽しみ。「夫婦間の交流にもなるしね」と笑みを浮かべる。また、今年8月には待望の初孫が生まれる予定。「どこまで可愛がっちゃうのか、今から心配」。硬派なイメージから一転、好々爺(こうこうや)の表情に。指折り数えて、その日を心待ちにしている。
○…議会改革の一環として、今回の改選で正副議長の任期は2年となる。副議長の古澤敏行氏は同期当選。気心も知れており、お互いに何でも言い合える間柄だという。「自分が『こうしたい』と主導していくのではなく、聞こえてくる市民の声に耳を傾け、真摯に受け止めていきたい」。市民のために―、その立ち位置で務めてきた市議としての13年。これを土台に議会の先頭に立つ。
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