大和市立病院(五十嵐俊久院長)で今日、9月7日から、がん体験者による「ピアサポート」事業が始まる。神奈川県と協働するNPO法人が「ピアサポーター」と呼ばれる相談員を週に1回、同院に派遣する。
ピアサポートとは、同じような境遇やよく似た体験をもつ人どうしが助け合うことを意味する英語。この事業では、がん体験者が、がん患者とその家族を支援することをあらわす。
ピアサポーターと呼ばれる相談員は、相談に訪れたがん患者や家族などの不安や悩みなどに耳を傾けるほか、科学的根拠に基づくがんの情報を伝えることも重要な役割。治療や看護、各種支援制度などを把握したうえで、患者と同じ、がん体験者の視点から不安解消をサポートする。
このピアサポーターを市立病院に派遣するのは、東京都文京区に拠点を置くNPO法人キャンサーネットジャパン(岩瀬哲理事長)。同法人は、東京を拠点にがん患者支援を展開し、2010年7月から神奈川県がん対策課と相談支援にかんする協働事業を開始した。
同年に相模原協同病院と横浜市中区の民間施設の2カ所、昨年10月からは横須賀共済病院でも事業を始め、2人体制の相模原協同病院では年間195人の患者が利用している。県では「患者や医師からの評判も上々で利用件数も伸びている」としている。
「がん診療連携拠点病院」の指定を今年4月に受けた大和市立病院では、指定を機にがん患者向けの新たな相談事業を模索していた。
毎週金曜日に開設
ピアサポートは相談無料で予約不要だが、電話相談は不可。毎週金曜日午前10時から午後2時半まで。
同院に派遣されるピアサポーターは、NPOが実施する半年間の研修を修了した、乳がん経験者の50代女性。がん全般に対応できる。
※大和市立病院/【電話】046・260・0111
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