神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
大和版 公開:2013年2月15日 エリアトップへ

担い手の発掘と育成

公開:2013年2月15日

  • LINE
  • hatena

 若手イラストレーターに活躍の場を提供し、大和を「イラストであふれるまち」にしようと、大和市と民間の文化グループが手を組み、ユニークな事業に取り組んでいる。2月6日から10日までイオンモール大和で開催された「YAMATOイラストレーションデザインコンペ入選作品展」を取材した。

 今年で2回目となったこのコンペは、大和市と「ドラマティックカンパニーYamato50」(星野俊江代表)による協働事業。開催の背景には2009年に大和市が制定した「大和市文化芸術振興条例」があり、「文化芸術の振興をけん引する担い手の発掘と育成」を目指すために行政が企画提案し、「ドラマティックカンパニーYamato50」が運営パートナーに応募した。同団体は市制50周年を記念して行政が製作した映画に出演した市民役者らが作る文化コーディネートグループ。

 コンペは、作品発表の場の提供のほか、市が中心となり入賞作家をさまざまな形で活用し、市民が市内のいたるところで良質な文化にふれることができる機会を増やすねらいもある。そのため、募集にあたっては大和市民への周知にとどめず、公募専門誌などにも情報を掲載するなど全国公募とした。

 大和市文化振興課の大紺和由さん(43)は「市民の中からの育成と同時に、大和でアートができるということを全国に知らせる意図もあります。優秀な人材を全国から集め、良質な文化芸術に触れて頂くことも意識している」と話している。

 コンペの審査委員長は、大和市在住で雑誌『ぴあ』(1972〜2011)の表紙イラストを36年間にわたり描き続けた及川正通氏に依頼。委員には愛知万博EXPO2005の世界公式ポスターを手掛けたアートディレクターの伊藤桂司氏とブランディングの専門家、江上隆夫氏の2氏を招へいし、コンペに箔が付いた。

 こうして実施した2012年の第1回には約350点、今年度の第2回でも400点を超える応募があった。

 6日から10日まで開かれた作品展の会場には、入賞作6点のほか一次審査を通過した44点も展示。来場者が好きな作品に投票でき、気に入った作家に応援メッセージが送れるよう配慮した「みんなで選ぶBESTイラスト」部門も設けた。さらに応募作品も会場に展示するなど、アイデアを会場全体に、柔軟に注ぎ込んだ。

 第1回に優秀賞を受賞し、3月15日から始まる「さくら文芸祭」のポスターイラストを手がけた盛紫帆子さん(34)=千葉県は「行政主催のコンペは珍しい。作家にとっては素晴らしい機会」と話す。

 市文化振興課では「審査委員の先生方は『絵画が印刷され流通するとイラストレーションになる』とおっしゃっている」とし、入賞作家による絵画の流通コーディネートや屋外アートなどにも力を入れ、事業の幅を広げていくことにしている。
 

大和版のローカルニュース最新6

戦没者を慰霊

戦没者を慰霊

深見神社で靖国社例祭

4月24日

キッズ向けにイベント

キッズ向けにイベント

つるカフェで5月3日

4月23日

市内3館が合同企画

市内3館が合同企画

5月12日まで

4月22日

住宅ローン借換えを学ぶ

住宅ローン借換えを学ぶ

清風で5月6日

4月20日

柳家喬太郎が出演

落語情報

柳家喬太郎が出演

4月20日「秦野寄席」

4月19日

住宅地、上昇率が拡大

地価公示県央地域

住宅地、上昇率が拡大

相鉄線の延伸効果が顕著に

4月19日

大和市で葬儀なら、地元「ふじみ式典」

地域顧客満足度NO.1店を目指す創業35年以上の葬儀社です。

https://www.fujimishikiten.co.jp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

大和版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

綾瀬で初公演

ロジェ・ワーグナー合唱団 好評発売中

綾瀬で初公演 大和市文化

心に響くゴスペルなど

4月28日~4月28日

大和版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook