住民の声 直接国へ 初の騒音シンポジウム
住宅防音工事を執行する南関東防衛局企画部と神奈川県総務局基地対策部の職員を招き、「厚木基地の騒音対策を考えるシンポジウム」がこのほど、大和市深見西のアムールホールで開かれた。
これは2007年に基地の騒音に悩む地域住民で結成された「厚木基地周辺の騒音対策を考える会」(中屋秀夫会長)が主催したもの。同会が、大和市から国に提出された防音工事に関する要望書の内容が不十分であると考え、直接国に声を届けるために開催した。騒音被害に悩む地域住民が中心となって国に対してシンポジウムを開くのは、全国でも初めてだという。
当日は同会の会員や厚木基地の騒音に悩む地域住民のほか、国会議員、県議、大和市議、報道関係者ら100人が出席。防音工事の進捗状況や外郭防音工事など、15のテーマにそって討論が進められた。
その中で、平成18年1月17日に追加告示された地域において、住宅防音工事の実績が2割台にとどまっていることや、サッシやエアコンなどの復旧工事はさらに遅れていることも明らかにされた。また、外郭防音工事も一部でしか執行されていない現状などが話し合われた。
同会では「今回は問題提起することを重要視した。以後については、テーマ別にさらに深く掘り下げた話し合いをしていきたい」としており、引き続き、シンポジウムを開催していく予定だという。
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