「60歳代を高齢者と言わない都市やまと」 市の宣言に共感広がる 多くのメディアで掲載
4月1日に「60歳代を高齢者と言わない都市 やまと」宣言をした大和市。市役所庁舎の正面壁にはブルー地に宣言の文字を白く抜いた長い懸垂幕がかかっている。反響はすぐにあったという。この日の夕方のNHKテレビ(首都圏ネットワーク)で宣言セレモニーの映像が流れ、翌朝には朝日新聞、東京新聞で報じられた。本紙でも4月11日号で記事にしている。一自治体の宣言が、全国的に注目されていくきっかけとなったのは同月17日付の朝日新聞の天声人語だ。総務省が4月15日に発表した人口推計で65歳以上人口の割合が25・1%となり、初めて4人に1人が65歳以上になる。天声人語では超高齢化と人口減の社会などに触れながら、市の宣言を趣旨も含めて紹介している。その後も4月、5月、6月とTBSラジオ、サンデー毎日、テレビ朝日、北海道新聞、ぎふ放送をはじめ、月刊誌等でも取り上げられており、余波は今後も広がっていきそうな勢いだ。
活躍するためのルールづくりを
発案者の大木哲市長(65)は「想像していた以上に大きな反響」と手応えを語る。「いい宣言をしてくれた。良いことを言ってくれた」という声が他の首長や市民などからも届いているという。「タイミングがよかったのでしょうね。昔の60代、70代と今は違うということに共鳴する人が多いのでは。現行の社会保障制度を変更するものではなく、病は気から…というが、この年代の人たちにエールを送るものです。意識を変えていきたい」(市長)。60歳代の仕事や居場所づくりに対し「国が新たな方向性を打ち出すべき」と進言する。「子育て支援や高齢者介護などで活躍できる場所はあるはず。60歳代が活躍できるためのルールづくりを国に音頭を取ってやってもらいたい。市もできることから始めていきます」。
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>