湘南軽音楽フェスタの実行委員長を務めた 小室 三枝子さん 代官在住 63歳
元気の素は人との出会い
○…「今までで最高の盛り上がり。当日の興奮がまだ冷めない」。9月21日に渋谷学習センターで開かれたアマチュアバンドの祭典「湘南軽音学フェスタ」、その実行委員長を務めた。第6回となる今回は市内を中心に15団体が出演。フォークやジャズなどバラエティに富んだステージに400人以上が詰めかけた。「この日だけは”世界で一番大和が熱かった”と言い切れる」と清々しい表情だ。
〇…自身もアマチュアバンドを組み、シンガーとしても活動する。3年前、オープンしたばかりの渋谷学習センターの多目的ホールを見たときに「ここで軽音のおまつりを開きたい」と思い立った。市内や近隣のライブハウスを歩き、出演者をスカウト。半年がかりで準備し、ようやく開催にこぎつけた。蓋を開けたら、「次はいつ」の声の嵐。その声に、すぐに2回目を決めたという。以来、「言いだしっぺだから、やめられない」と実行委員長として走り続けている。
〇…神戸出身。子どもの頃から歌と踊りが好きで、小学校時代から地域ののど自慢大会では常連に。18歳の時、日本のトップダンサーが集まる「日劇ダンシングチーム」から声がかかりプロの世界へ。アルトの声で男役としても人気を博したという。「稽古は厳しかったけど、ライトを浴びるあの快感は何物にも代えがたい」。1981年に惜しまれつつもチームは解散。その後は結婚の道を選び、女性の幸せも掴んだ。
〇…3人の子どもにも恵まれ幸せな日々。復興支援に取り組む建築士の夫は岩手県釜石市で単身赴任中だが連絡は密。「何も言わなくても通じる、応援してくれる」と家族の絆は固い。息抜きは趣味のオカリナ演奏。「素朴な優しい土の音色に心がほっこり」。夏休みには小学校でオカリナ教室を開き、講師としても活躍中。「元気の素は、やっぱり人。色々な出会いに感謝し、大切に毎日を過ごしたい」と微笑んだ。
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>