(公社)日本将棋連盟の島朗九段をはじめとする、プロ棋士による講座が3月19日、アムールホール(深見西)で初開催された。指導対局のほか、将棋を学ぶことを通じた教育的効果についても講義が展開された。
市内で初めてとなるこの催しは、日本将棋連盟と深見西に本社を構える大長産業(株)(大石義二代表取締役)が共同で主催した。
当日は、市内や近隣市などから7組が参加。講師は島九段のほか、海老名市出身の北浜健介八段や、綾瀬市出身の高野秀行六段、飯塚祐紀七段と県央地域に縁のあるプロ棋士が務めた。
初めに島九段が、将棋を学ぶことによる教育的意義を講義した。審判のいない将棋は、負けた理由を他人に押し付けることができないゲームであると説明。日々の対局で、敗戦を自分自身のこととしっかり認め、「負けました」と口にすることで、心の強さが磨かれると解説した。
また、将棋の観戦記が掲載されている新聞を使いながら「今は棋譜もネット上で観られる時代ですが、プロ棋士はプリントアウトしてみています。紙に印刷された文字として読むことで、記憶ができるからです」と紙媒体の必要性を話した。
その後、4人を相手にプロ棋士1人が同時に対戦する指導対局も行われた。参加者は真剣な表情で次の一手を考えたり、プロから局面ごとにアドバイスを受けたりしていた。
共同開催した大石代表取締役は「将棋文化を地域に拡げる支援。今後も引き続き、このようなイベントを行っていきたい」と話した。
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