「やすらぎと緑のふれあいまつり2016」を主催した上草柳地区社会福祉協議会の会長を務める 二見 富春さん 上草柳在住 68歳
何事も一生懸命に
○…地域の親睦や互いに助け合う地域福祉を目指して地区内の泉の森を会場に、毎年4月29日に開催している、ふれあいまつり。27回を重ねた伝統の催事で、会長に就任し今回初めて運営の指揮を執った。「天気にも恵まれ、約3千人に来場していただいた。舞台発表に加えて、ゆるキャラなどのショーも企画。皆さんに喜んでもらえてよかった」と頬がゆるむ。まつりでは実行委員会を設け、地域の数多くの団体が参加。入念に準備を進めて本番を迎えた。「全ては周囲の支えがあってこそ。地区では年に3つの大きな行事があり、8月の野外炊事に向けてもう動きだしていますよ」
〇…上草柳生まれ。この地で代々続く家柄。子どもの頃は、豊かな自然のなかで暗くなるまで遊んだという。「肥後ナイフをポケットに入れ、弓矢や杉鉄砲など色んなものを作りました。おもちゃは自分たちで作ったね」と懐かしそうに振り返る。その当時は泉の森を起点として田んぼが広がっていた。「夏にはホタルが飛び、冬は氷が張ってスケートで滑ったよ」。学校から帰ると家業の農業なども手伝う。かつては高座スイカの産地であり、一面にスイカ畑が広がっていた。番小屋で見張り役をしたことも。
〇…社会人になった後、大学で教育課程を学び直し、小学校教諭になったのは31歳の時。以来、一貫して教師の道を歩んできた。定年後は再任用、数年前からは非常勤として市内の小学校で教壇に立っている。「子どもを育てるというのはいいね。学校にはたくさんの思い出がありますよ」とにこやかな笑顔に。信条とするのは「一生懸命」。「夢を持つこと、あきらめないこと」を大事にし、児童たちにも教えてきた。
〇…料理好きで、時には夫人に代わり献立をつくることも。2世帯住宅で小学生の孫が2人。自治会長等の要職も務めており、手帳が真っ黒になるという多忙さの中で、孫との時間はかけがえのないひと時だ。
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>