防災功労者防災担当大臣表彰を受賞した市少年消防団の運営委員会の会長を務める 山崎 潤一さん 大和東在住 62歳
「進む方向間違いなし」に安堵
○…防火防災思想普及への貢献などが認められ、防災担当大臣表彰を受賞した市少年消防団。その運営を担う委員会の会長を務める。「私たちが取り組んできたことが間違った方向に向かっていないと、お墨付きをいただけた気持ち。子どもたちの努力に感謝ですね」。喜びと安堵が入り混じった表情でそう語る。
○…23年前の団設立時から役員を務め、副会長を経て8年前から現職。設立当初は認知度不足で、団員集めに苦労した。「40人を超えるというのが高いハードルだったね」と苦笑い。転機は東日本大震災。子どもに防災や災害時対応を身に付させようという保護者が増え、百人超の団員が毎年入団するように。「防火防災知識や意識を持った子が、年々地域の中に増えていく。その子たちが大人になることで地域全体の防災力が底上げされ、安心安全なまちづくりにつながる。時間はかかるけど、地域防災力アップの最短コースを進んでいけているのかな」。
○…大和生まれ。小さい頃は学校から帰ると、夜遅くまで友達と遊びまわった。「親が家の柱時計の6に丸を付けて、そこまでに帰ってくるようにと怒られた」。知恵の輪など「物事を解くまでの過程が楽しかった」少年は数学に熱中し、日本大学で統計学を専攻。数学の教員免許も取った。卒業後は企業に就職し、希望の財務課で経理やデータ分析を担当。やりがいを感じていたという。27歳のとき、大和湯を営む親が体調を崩し、実家の銭湯業を継いだ。
○…銭湯を営む業者の団体・公衆浴場業生活衛生同業組合の県理事長や全国組織の常務理事のほか、3年前までは地元商店街の会長を務めるなど、多忙な日々。夫婦でダイビング好きも「もう何十年も行けてないね」と肩をすくめる。午前中は15歳の愛犬と、午後は一人で巡る散歩が楽しみ。信念を持って自分の責任で独立し、常識や権力に拘束されない自由な人「倜儻不羈(てきとうふき)」めざし、研さんを重ねる。
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>