大和商工会議所の副会頭に新たに就任した 本田 誠一さん 大和市在住 66歳
声が届きやすい環境づくりを
○…商工会議所の臨時議員総会で４人の副会頭の一人として、新たに選任された。「前任者の思いを引き継ぎ、職務や責務について学ぶところから始めたい。先輩方の意見を拝聴しながら、発展に向けてお役に立てれば」と柔らかな口調で話す。「地域を思うスペシャリストがいることが地域活性につながる。会員や職員からの声が届きやすい環境づくりをやっていきたい」と意欲をみせる。商工会議所ではこれまで常議員などを歴任している。
〇…逗子市生まれ。小学生の時に父親が理容店を開いたことから、大和へ引っ越す。中学では陸上部に、高校では剣道部に入って練習に汗を流した。父親の後ろ姿を見ていたことから、「中学生の頃から将来の職業として、思い描くようになりました」。専門学校を経て20歳の時にイギリスのヴィダル・サスーンの美容学校へ。「相手の気持ちがわかると、英語の会話も自然とできるように」。留学したことで、自分の心が開いていないと人の心は開かない、ということを経験する。
〇…日本に戻り、26歳の時に出場した全国理容競技大会で全日本チャンピオンに。このことがきっかけで、活動は全国、世界へと広がっていく。中央理美容専門学校では35年間教壇に立った。理美容選手権世界大会では日本チームのトレーナーを長年務め、世界No.１チームへと導く。いまも各地のセミナー講師、ヘアーショー・コンテスト審査員と多忙な日々。２０１３年には黄綬褒章を受章した。
〇…ホンダプレミアヘアーインターナショナル代表。一家全員が美容師の資格を持つ。長男はイギリス、アメリカ、フランスで13年間学び、34歳でグループ会社社長に。「親子で尊敬しあっています」。２人がプロデュースしたメンズ専門店もこのほど開店した。「自分が育った大和にこだわりたい」。外を多く知るがゆえに見えてくるもの。新副会頭のフレッシュな感覚に期待が寄せられる。
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