上草柳の草柳小学校学区内では、9つの自治会や保護者の有志からなる「おかえりなさい運動の会」(峯一男(いちお)会長=人物風土記で紹介=)が、児童の登下校の安全を守るための見守り活動を12年間毎日続けている。
「おかえりなさい。今日は学校どうだった」「楽しかったよ」―。下校時、通学路では50歳以上も離れた小学生と地域住民が笑顔で会話を交わす。上草柳地区の日常風景だ。
全国的に小学生を狙った犯罪が連続したことを受け、2005年に学校・PTA・地域の3者が協力して立ち上がり活動を始めた。現在は地域の高齢者や保護者など約50人のメンバーが緑のジャンパーを着て自主的に大通りに立ち、小学1・2年生の下校時間に合わせて毎日声掛けを行っている。
「毎日顔を合わせているので、機嫌が悪いときや落ち込んでいるときはすぐ分かる」と峯会長。過去には、落ち込んでいる児童に声をかけると、児童が友達から悪口を言われたことを話したため、学校に連絡をしたことがあったという。
高齢者の見守りにも
この活動は、児童の見守り活動であると同時に、見守る立場である高齢者の見守りにもなっている。いつも来ているはずの日に姿が見えないと、念のために連絡。メンバーには独り暮らしの高齢者も多いため、児童の見守りのために外出し話す機会があることが安心感につながっている。
峯会長は「私たちにできることは限られている。しかし継続してきたことによって、少しは抑止力となっていると思う」と話した。
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