大和市と細野コンクリート(株)(下鶴間・細野泰司代表取締役社長)は4月21日、「大規模災害時における災害支援に関する協定」を締結した。大規模災害時、消火用水や生活用水を同社のコンクリートミキサー車が運搬する。
大規模な災害が発生し、市街地など人口密集地域が火災となった場合、延焼防止のための消火用水や、避難施設などでの生活用水が大量に必要となる。協定ではこのような事態が発生した際、市の要請に基づき同社が保有するコンクリートミキサー車を市が指定する場所へ出動させ、防火水槽などへの消火用水補給や、断水している避難施設への生活用水供給などを行う。コンクリートミキサー車を給水に活用する災害支援協定は、横浜市瀬谷区に続いて県内2例目。
大和市役所での締結式には、市から大木市長ら、細野コンクリート(株)から細野代表取締役らが出席し、協定書に署名。大木市長は「人口密度が川崎市に次いで県内2番目に高い大和市では、火災時に大規模延焼となりやすい。この協力体制は、市民の安心安全につながる」とあいさつ。細野代表取締役は「当社では50台近いミキサー車を持っているので、いつでもご協力したい。地域貢献ができて嬉しい」と応じた。
糸魚川市大火事が発端
今回の協定締結は、昨年12月に発生し、鎮火まで約30時間を要した新潟県糸魚川市での大規模火災がきっかけとなっている。
今年2月、糸魚川市の市議団が大和市を訪問。延焼阻止のために大和市が取り組んでいる、自治会や駅、コンビニなどへのスタンドパイプ消火資機材配置を視察した。その際、大和市の担当者が、糸魚川市火災のニュース映像で見た街中を走り回るコンクリートミキサー車について質問し、火災時のコンクリートミキサー車活用を知ったという。
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