地元大和のコミュニティー放送局FMやまと(大和ラジオ放送(株)、中村友彦・代表取締役社長)が5月9日、開局20周年を迎える。大和市内の情報発信のほか、災害時など緊急時の情報伝達手段の一翼を担うなど、地域密着の放送を続けている。
コミュニティーFM局の開設は、大和市が1993年に策定した地域情報化基本計画「やまと情報化プラン」に基づき、情報化時代の街づくりの一翼を担う情報発信源として始まった。
94年11月に、市のほか、大和商工会議所や民間企業・団体などが出資し、放送主体となる第三セクター、大和ラジオ放送(株)を設立。翌年4月8日には、当時の郵政省関東電気通信監理局から予備免許の交付を受け、周波数77・7メガヘルツで試験放送を開始した。
当初の出力は10ワットで、現在は20ワット。大和市内だけでなく、横浜や相模原、藤沢、座間、綾瀬、厚木、町田などの近隣市でも聴取することができる。
大規模災害時の要
コミュニティーFMの役割がより期待されるのが、大規模災害時。FMやまとでも2011年には、東日本大震災発生直後から、県内コミュニティーFMとしては最長となる113時間連続の防災放送を行い、市内の災害情報や計画停電の実施情報などを発信してきた。同年4月には、市内の全小中学校に携帯型ポータブルラジオを寄贈するなど、防災面でも貢献を続けている。
また同局は、大和市と「災害情報等の放送に関する協定」を締結。大規模災害時には市災害対策本部から提供されるさまざまな情報を伝えるほか、市内のライフライン情報も放送する。さらに、市内で震度5弱以上の地震発生が予知された場合などには、Jアラート(全国瞬時警報システム)で受信した情報を自動的に放送する体制をとっている。
シリウスにオープンスタジオ
昨年11月には、大和市文化創造拠点シリウスの開館に合わせて、会社とスタジオを同拠点内に移転。特に1階の東側プロムナード沿いにあるスタジオはガラス張りのオープン型となっており、放送の様子を見学することができる。
1年かけ参加型イベント
開局20周年を踏まえ、同社では1年間にわたり、地域活性化と住民参加型のイベント「FM YAMA『TO LIVE!』」を行っていくという。
同社では20周年を迎えるにあたり、「大和市や地域の皆様に支えられて、歩むことができた20年だと思っております」と感謝を述べるとともに「これからも地域の皆様がFMやまとを通じてつながっていけるように努力してまいります」とコメントした。
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