大和市消防本部(萩野谷公一消防長)は、市内に営業所があるタクシー会社の乗務員を対象に、乗客への救急対応に特化した救命講習会を4月から開始した。消防本部によると、タクシー乗務員に特化した講習会を開始するのは、全国初の試みだという。
約400人が対象
心停止が疑われる人を救うためには、救急車が到着するまでの間に心肺蘇生とAEDを実施することが重要とされている。そこで今回、いざという場面に遭遇する可能性が高いタクシー乗務員を対象に企画された。受講対象者は市内4事業所(都市交通、大和交通、日本交通、相模中央交通)の約400人。
「理解していても間違う」
講習会では、心肺蘇生法やAEDの使用法に加え、妊産婦に対する救急対応についても説明があった。5月24日に大和交通で行われた実技演習では、人体模型を使ってAEDの使用など救命の手順を実践した。
訓練では、焦って手順を飛ばしてしまう場面も。体験した乗務員は「講習を受けて初めて分かったことも多かった」と話した。最後に消防本部の担当者は「乗客の体調が急変することもある。講習の経験を生かしてほしい」と呼びかけた。
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