かつて大和市内で起きた米軍機墜落事故を後世に伝え、墜落跡地を慰霊施設に、と活動を続けている「舘野鉄工所墜落事故慰霊実行委員会」が6月18日、イコーザ・ホールで映画上映会を開いた。
上映された映画『ひまわり』は、1959(昭和34)年に沖縄県の小学校に米軍機が墜落した事故と2004(平成16)年の沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件をモチーフに、戦後から現在まで沖縄が抱える葛藤と現実を描いた作品。午前と午後の2回上映され、200人が観覧した。
上映の前後には、大和市の墜落事故の遺族・舘野義雄さん(65)による事故の様子などが紹介された。
義雄さんは鉄工所を営んでいた父・正盛さんの4男で、事故当時は光丘中学校の1年生。この事故で従業員を含む5人が死亡、義雄さんの上3人の兄も犠牲となった。
事故のあった時刻、体育の授業中だった義雄さんは、自宅の方角から2度大きな爆発音を聞いた。午後に入り、事故の事実を知らされ、両親が無事であった一方で、無残な姿となった3人の兄や墜落機の燃料で家屋が焼け出され、愛犬を助け出せなかったことなど、当時の悲惨な状況を生々しく語った。また慰霊実行委員会の活動や関心を持って参加した来場者に謝辞を述べると、会場から大きな拍手が贈られた。
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