大和版 掲載号:2017年9月8日号
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9月はがん征圧月間病院と図書館がタッグシリウスで中高生のための「がん講座」

社会

「がん講座」の様子
「がん講座」の様子
 夏休み期間を利用し、中高生にがんについて正しい知識を身に着けてもらおうと、講座「がんについて知ろう!」がシリウスで開催された。シリウスを運営する「やまとみらい」は開館以来、市立病院とともにがんに関する講座を定期的に開いており、施設の特長を活かした新たな取り組みとしても期待がかかる。

がんは怖くない

 講座は、大和市立病院の小児科医長・植田晶子さんが講師を務め、事前に申込んだ中高生の他、当日、シリウスを訪れた小学生も参加して行われた。

 植田さんは、がんについての知識を、選択式のクイズ形式で紹介。早期発見ならば生存率が高い一方で、健診の受診率が低いことなど、がんを取り巻く現状をわかりやすく説明した。自らが初めて担当した小児がんの子どもが、現在は社会人として頑張っているエピソードを話し、「がんは決して怖い病気ではない」と力強く語った

 市内在住で海老名高校2年の松竹美咲さんは将来、病院での勤務を希望している。母親から講座のことを聞かされ、足を運んだ。学校でがんに対する授業を受けたことがあり、「知っていることも多かった」という。「高齢者が罹るイメージ」だったが、歌舞伎俳優・市川海老蔵さんの妻・小林麻央さんが若くして亡くなったことを受け、「早期発見・治療の大切さを実感した」そうだ。

情報のハブとして

 文部科学省では、2014年度からモデル校を指定し「がん教育」を進めてきた。大和市では昨年度、引地台中学校がモデル校に選ばれている。市立病院の蔵並勝副院長は「子どもの頃から、がんの知識を身に着けておけば、検診や早期発見の有用性に気付くはず」と話す。大和市のがん検診の受診率は、集団検診が減少傾向だが、全体的には右肩上がりで伸びており、昨年度は初めて2割を超えた=右表。子どもから大人へ知識の伝播が進むことも期待される。「このような講座は、公的な病院、図書館としての使命。子どもたちが興味を持ってくれたのは嬉しい驚き」と蔵並副院長。「やまとみらい」のスタッフも「図書館で講座を受けた子どもたちが、興味を持った事柄を調べに館内を巡る。シリウスがそんな情報のハブ(結節点・集中点)になれれば」と話した。

 なお大和市の集団がん検診は現在、11月分の申し込みを受付中。問合せは【電話】046・260・5662。

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