大和市は、現在開会中の9月定例会に下水道使用料を引き上げる条例の改正案を上程している。議会最終日となる26日(火)の採決で可決されると、来年4月1日から引き上げられる。大和市の下水道料金の値上げは5年ぶり。
9月1日に開かれた環境建設常任委員会では、賛成多数で可決されており、本会議でも可決されるのが濃厚だ。
市都市施設整備課によると、一般家庭で下水道を月20㎥使用する場合、現在の1994円が、256円増の2250円になるという。年間では3072円の増額になる計算=表1=で、家計に与える影響は決して小さくない。
現在の大和市の下水道料金は、神奈川県内19市の中でも14番目と比較的安価な方。しかし、今回の値上げで8番目まで上昇、19市の平均よりも高い料金体系となる=表2。
市は、今回の値上げの理由について、下水道事業の財務基盤強化と設備の老朽化に伴う経費増大に対応するためとしている。
下水道事業は特別会計で、汚水処理施設建設などのために起債した借金を100%下水道使用料で賄うのが原則。大和市では、借金返済分の75%を目標にしているが、現在は65%ほどにとどまっている。今回の料金引き上げに伴う増収額は、約3億4千万円で、2020〜22年度の3か年の平均が75%になる計算だ。
近年、下水道料金の値上げは各自治体で続いている。昨年4月に座間市が、今年1月に小田原市が、4月には秦野市、藤沢市がそれぞれ値上げに踏み切っている。大和市では今後も「段階的に引き上げざるを得ない」(都市施設整備課)としている。
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