県がサービスや人材育成で優れている介護事業所を表彰する「かながわベスト介護セレクト20」が発表され、社会福祉法人プレマ会(古谷田紀夫理事長)の特別養護老人ホーム「みなみ風」(上草柳)が市内で初めて受賞した。
この表彰制度は、優良事業所を称え奨励金を交付し、人材育成や介護サービスの質の向上を促す狙いで昨年度創設された。審査項目は、利用者の要介護度の改善、職員の働く環境整備、人材育成など。県地域福祉課によると、今年度は申請のあった117事業所から19事業所が選ばれた。
05年に誕生した「みなみ風」は、「自分の大切な人が利用してよい支援・サービスの実現」という法人理念に沿った積極的な人材育成の取り組みや質の高いサービスが評価され、今回市内で初受賞。古谷田理事長は、「選ばれるとは思っていなかったので、とても嬉しい」と喜びを語った。
同法人は質の高いサービス提供と人材育成は両輪の関係という考え方をとり、さまざまな研修制度を採用している。全職員共通のものから、新人、中堅、管理職など経験に応じてきめ細やかな研修があり、外部研修にも積極的に派遣。学んだことを職員同士で共有し、施設全体の質の向上につなげている。
地域連携に力を入れているのもみなみ風の特徴。地域住民が毎年約2000人訪れ、サークル活動の発表やボランティアを行う。また、職員も地域のお祭りに参加するなど、顔の見える関係ができているという。
古谷田理事長は「働きやすく、いい人材が育つ場でこそ、利用者やその家族への配慮もできると思う。今後も人材育成と定着に力を入れていく」と意気込んだ。
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