大和市は今月から、市職員らが編集・制作した食育メッセージ絵本『ちょっとだけ たべてみよう』と、食事支援ガイド『給食の「困った」にこんな工夫!』のホームページでの公開を開始した。絵本は、子育て期の食育の大切さやアドバイスなどが載っており、親子で楽しみながら学ぶことができる。
絵本は全20頁、市職員である管理栄養士と保育士、調理師が、専門知識など活かし、子育て中の人に伝えたい食育に関するメッセージをまとめた。具体的には、赤ちゃんにとっての手づかみ食べの大切さや、食事を通じた子どもの自尊心を育てる声がけの工夫などが、テーマごとに綴られている。
市によると、食育絵本を作ったのは今回が初。その背景について「保育所は入所者やその保護者だけでなく、地域の子育てや食育を支援する役目を担っているため」と説明する。これまでも保育所内や各種講座などで食育に関する啓発や教育などを行ってきたが、それ以外の人たちにも情報提供を行う方法を検討する中で、絵本というアイデアが出たという。「絵本であれば、子どもたちが何度も読んでほしいとお願いしますし、大人も読み聞かせしながら記憶に残りやすい」と、その効果に期待を寄せる。
イラストも職員作
内容については、昨年4月の公立保育所園長の会合で提案し、食育に関する成功例や保護者からよく寄せられる質問などを募集。それを基に市職員が文章やイラストなどを担当し、編集した。その後、子どもの食育が専門で関連書籍も多数出版している相模女子大学栄養科学部の堤ちはる教授の協力を得ながら、文言やイラスト、色づかいなどを修正し、約1年かけて完成。今年4月に市内の認定保育施設や公立保育所の0歳児の保護者などに配布したのに続き、今回の市ホームページでの公開となった。
絵本と合わせて、同じく市が編集・制作した食事支援ガイドのホームページ上での公開も開始。発育発達に合わせたスプーン・フォークの進め方などを写真を多く使って分かりやすく説明しており、子どもの食事に関わる人が活用できる内容となっている。
担当の市ほいく課は「子どもの食事に対する不安などがストレスとなり、虐待につながる場合もある。これらが保護者の不安解消につながれば」と話した。
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