7月7・8日にドイツで行われたG20サミットに先立ち、同じドイツで開かれた国際女性会議「Girls(ガールズ)20サミット2017」に、西鶴間在住の大学3年生、中村茜さんが日本代表として参加した。
「ガールズ20サミット」は、ビル・クリントン元アメリカ大統領が立ち上げた国際女性会議。20の国と地域の首脳が集まり、世界的な経済の安定と成長について話し合う「G20」の開催前に集まり、参加各国の政府に提言を行っている。2010年から開催されており、今回が8回目。各国で代表を1人選出し、女性の雇用創出などを求めている。今回は24の国と地域から代表が集まった(パキスタン、アフガニスタンの代表はビザ取得できず不参加)。
中村さんは大学1年の時に、同じ大学の先輩がガールズ20の日本代表に選出されたことを知り、興味を抱いた。「在学中に国際会議に挑戦してみたい」という目標を持っていた中村さんは、昨年12月に代表選考に応募。テーマに沿った10のエッセイとテレビ電話でのインタビューを経て、代表に選ばれた。
6月にドイツに渡るとG20の議題である「移民」「エネルギーと気候変動」「デジタル経済」の3点を柱に、他国の仲間と新たな女性の雇用創出についてのアイデアを練り上げた。ドイツから帰国した中村さんは、G20開幕直前の7月5日、外務省に薗浦健太郎副大臣を訪ね、会議で取りまとめた男女平等参画の確保など各国政府に求める提言を手渡した。中村さんは「国の政策決定過程における男女平等参画の確保が重要」と述べ、政府の取り組みを要請。薗浦副大臣は「重要な意見。実現に向けサポートしたい」と応じたという。
今回のガールズ20サミットに参加し、改めて教育の大切さを感じた中村さん。高校時代、何事にも無関心で、目標を見いだせなかった時期、大きな転機となる出会いがあった経験から「高校生の時に夢を見つけることを応援するプロジェクトに力を入れたい」と夢を語る。今後は大学院に進み、開発教育学を勉強したいという。
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