市内上和田の薬王院で9月7・8日、上和田薬王院双盤念佛保存会による「双盤(そうばん)念仏」=写真=が行われた。
「双盤鉦(がね)」という鉦と太鼓の音に合わせて唱えられることから双盤念仏といわれている。音声に抑揚をつけ、長く引き伸ばして阿弥陀(あみだ)仏の名を繰り返し唱える「引声(いんぜい)念仏」の一種。同院の双盤念仏は、鎌倉光明寺の系統とされ、無病息災、家運隆昌の御利益があるとされている。
薬王院では毎年、本尊である薬師如来の縁日9月8日とその前日に双盤念仏が行われており、大和市の指定重要無形民俗文化財に指定されている。
薬王院の薬師如来像は秘仏で、12年に一度、寅年に開帳されている(次回は2022年)。
双盤念仏の初日となった7日、多くの近隣住民が集まる境内には、念仏とともに鉦と太鼓の音が響き渡った。また、境内では「薬師生姜」という芽ショウガが販売された。同院の薬師如来は、眼病に霊験あらたかとされ、このショウガを食べると眼病に効能があるといわれており、多くの人が買い求めていた。
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