老人クラブへの貢献で県高齢者福祉関係功労者表彰を受けた 齋藤 武志さん 市内柳橋在住 85歳
クラブ活動が若さの秘訣
○…「ああ、85歳の顔だねぇ」。撮影した顔写真を確認するとポツリと呟いた。しかし、実際に会った人が持つ印象はおそらく全く異なるだろう。すらっと背筋が伸び、颯爽と歩く。はきはきと話す姿は「老人」という言葉は似合わない。そんな若々しい大和市老人クラブのトップリーダーが、長年にわたる老人クラブの活動に貢献した高齢者福祉関係功労者として県知事表彰を受けた。
○…2005年に柳橋地区の老人クラブ「きずなクラブ」の立ち上げに携わり、創設時から現在まで会長を務める。公園や公道ロータリーの花壇整備や美化活動、小学生の登下校時の安全指導で地域を支えるほか、スポーツや趣味のグループ活動、小旅行、カラオケ大会と、イベントが目白押し。「もともとこの地域に老人クラブはなかった。12年経ち、老人クラブの目的である地域の仲間で顔をあわせてお互いの活力にするということが形になってきている」としみじみと会の歴史を振り返る。
○…北海道の大工の家庭に、8人きょうだいの3番目の長男として生まれる。敗戦後、食べ物がない苦しい状況の中で、設計・建築の会社に就職。「当時は『働かざる者食うべからず』。戦中の義務教育を終えただけなのに会社は専門知識を教育してくれありがたかった」。仕事以外の楽しみだったのは、子どもの頃から好きな野球。「エースでカーブが得意だった。北海道予選どまりだったけれどね」と目を細める。23歳で転勤した福島で生涯の伴侶に出会い、31歳で大和に転勤。県内の大規模な工場、事業所の建築に携わった。
○…「明るく、楽しく、元気よく」がモットー。14年から大和市老人クラブ連合会の会長も務め、責任も大きいというが「楽しくなきゃ、やってられないし、ここまで続けていられない」。もっと多くの人が活動に参加してくれるよう、リーダー自身が率先して会を楽しみ、盛り上げていく。
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