三陸沖を震源とし11日午後2時46分に発生したマグニチュード9・0の大地震は、海老名、綾瀬市内でも最大震度5弱を記録。両市消防本部によると震度計が設置されて以降、最大の震度だったという。
海老名、綾瀬で震度5弱
海老名
海老名市では午後4時15分に内野優市長を本部長とする災害対策本部を設置。情報収集に務めた。
同市内では中新田地区に暮らす80歳代の女性が地震の揺れで転倒し顔面を打撲。救急隊が出動し市内の病院に搬送した。また、国分南地区の家屋の屋根瓦が落下し、隣家の屋根瓦数枚が損傷した。
災害弱者となりうる、高齢者と障がい者に対しては、それぞれ地域包括支援センターと、地区担当のケースワーカーが個別に電話で安否確認作業を進めた。
綾瀬
綾瀬市でも地震発生直後に笠間城治郎市長を本部長に災害対策本部を設置し、市内の状況把握に務めた。
同市内の被害状況は瓦屋根の破損が1件、ブロック塀の倒壊が3件、ひび割れ5件。公共施設も一部被害を受け、光綾公園ではあずまやの柱が傾いたほか、野球場のナイター照明2機から重さ20kgの安定機が球場や園内の歩道に落下するなどの被害が出たが、人的被害や火災などの報告は寄せられていない。
地震直後には一人暮らしの高齢者40人に対し、高齢介護課職員が電話で安否を確認。翌日、民生委員が市内の一人暮らしの高齢者およそ1500人の安否確認を電話で行った。
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