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白寿記念の水墨画展を市民ギャラリーで開く 小山 閑泉さん 上今泉在住 98歳

公開:2011年8月26日

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おおらかさと心の強さと

 ○…9月に市民ギャラリーで白寿記念の水墨画展を開く。現在は公民館講座やカルチャーセンター、福祉施設などで教室を持つ。30年来の弟子もいるほどで、その数は数え切れない。「水墨画は奥が深い。濃淡、にじみ、かすれなど、なかなか納得がいく作品が描けないんです」

 ○…水墨画をはじめたのは60歳の頃。中学の音楽教師として教壇に立っていた53歳の時、保護者の勉強会として日本画を学ぶ会を企画。自身も一緒に学び始めたのがきっかけとなり、60歳で以前から興味のあった水墨画を習い始めた。「音楽は演奏すると消えてしまうけれど水墨画は残る。他と違うのは一切書き直しができないこと」。音楽とは対極の魅力を追い40年が経った。

 ○…就職先の百貨店倒産を機に音楽教師を目指すことに。退職金代わりにオルガンをもらい、それまで遊び感覚だったオルガンを本気で勉強しようと教員養成所に入学。やがて地元相模原市内の小学校に赴任が決まったが、まだ教員試験に合格していなかったため、教壇に立ちながら試験合格を目指した。その後戦争で中国に赴くも帰国後教師に復職し、校歌の作詞や作曲も手がけた。「先日、作曲後すぐ転任した小学校から創立記念に招待され、全校生徒が校歌を披露してくれた。一度も聞くことなくそれきりだったのでうれしかったですね」と目を細めた。

 ○…戦争で中国に「迷惑をかけた」との想いから留学生を受け入れている。「恩返しのつもり。中国語も60歳で始めました」。二胡にも夢中で、今一番のお気に入りだ。毎朝柔軟体操を5分、乾布摩擦も365日欠かさない。朝食は自分で支度し、昼食は毎日一人で外食。コーヒーを飲みながら作曲などの勉強に1時間ほど費やす。「何かあっても命にかかわらなければそれほど驚かない。おおらかな気持ちでいることが健康の秘訣。100歳になったら今度は何を始めようかな」
 

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