海老名・座間・綾瀬 人物風土記
公開日:2012.02.10
海老名市文化財保護委員会の会長を務める
藤石 良明さん
社家在住 72歳
磨き続ける行動派
○…市内の文化財保護のために調査やアドバイスを行う文化財保護委員会の会長を務める。その活動以外にも人から頼まれれば巻物や屏風などに書かれている文字の解読などもこなす。「文字から伝わる情報が当時の街の様子であったり、人柄までもが浮き上がってくるんです。昔の歴史や地域のつながりを知ることにどんどん魅了されていきましたね」
○…社家にある浄土真宗の明窓寺17代目の住職。毎朝5時に起床、身支度をし、聖典を1日1ページ声を出して読む。6時には江戸時代に時刻を知らせていた”明六(あけむ)ツ”のため5分間太鼓を連打する修行を行う。これをノートに毎日記録する。「型にはまったことを続け、自分を研ぎ澄ます。これが自分磨きの方法なんですよ」。25年前から欠かすことなく研鑽し続けている。
○…定年までは中学と高校の教師だった。スポーツ万能でゴルフやソフトボールなど、体を動かすことが趣味。今もゴルフは少なくとも週1回は行く。授業をしていたのは古文と漢文。自身が高校時代に教わった恩師の影響でこの道に進んだ。授業を受けないような元気すぎる生徒たちの世話はお手の物で、山登りやサイクリング、キャンプなどに半ば強制的に連れて行き、生徒との時間を共にした。「とにかく楽しめと教えましたね。その子らが結婚する時には仲人をしたり、同窓会にも呼ばれたりと今でもつながりがあるんですよ」と思わず頬が緩む。
○…漢字ひとつを読むにしてもあらゆる知識が必要になる。文字なのかどうかというものにも、辞書を片手に何時間もにらめっこをする時もあった。漢字2文字を解読するのに、3カ月の時間を要することも。「文字が分かった時の達成感は言葉には表せません。さらにそこから歴史的ドラマが次々と解き明かされていく瞬間がこの魅力なんです」と目を輝かせた。過去の文化を伝える役目としてさらなる未来につなげていく。
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