地域防犯の新たな形 「海老名セーフティー・ベリー協議会」が発足
外出時に周囲を見渡し非常時は警察などに通報する「見渡し活動」を推進することで、新たな地域防犯の形を目指す「海老名セーフティー・ベリー協議会」(山本准会長)がこのほど、設立された。
「できる範囲でいい」―若い世代に呼びかけ
協議会設立の背景には地域防犯組織の高齢化問題がある。海老名署によると市内で活動している組織に参加している市民の平均年齢は61歳前後だという。
近年、自治会などが主体となったパトロール隊など地域防犯組織への参加者数も減少傾向にあり、活動を縮小する地域もある。中には解散の危機に直面している団体も存在する。
アンケートを実施
山本氏らは今年3月ごろから学生や働き世代、子育て世代といった「若い世代への移行」をテーマにした新たな地域防犯の形を模索。アンケート調査などを通じ、「防犯パトロールへの理解、意識はあるが参加できていない」という声が多数あることを把握した。
「できる範囲でいい」―。これが同協議会の基本的な考え方だ。日頃の生活場面で「見渡す」ことを意識することが防犯活動につながっている。
11月から活動に参加する大谷北の主婦・高野陽子さんは「子どもたちの登下校支援してもらい自治会の方に感謝しながらも、参加できず申し訳なかった。この活動は生活スタイルの中での活動。地域の安全安心に役立てることがうれしい」と話す。
事務局によると12月1日現在で会員数は150人。新聞店などからの賛同もあり、終電後から明け方の深夜帯の「見渡し」体制も整備が進んだ。
問合せは事務局【電話】046・207・7339へ。
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