今年4月に発足5周年を迎える「えびなウォーキング会」の会長を務める 石田(いしだ)弥寿雄(やすお)さん 中新田在住 68歳
興味を持ったらトコトン
○…「帽子取るの。これがトレードマークなんですよね」と恥ずかしそうに白い歯を見せるも、いざカメラを向けると緊張からか表情をこわばらせる。今年4月で発足5周年を迎える「えびなウォーキング会」。現在140人ほどが名を連ね、月に2回の例会で自然観察や史跡を巡る10Kmほどのウォーキングに汗を流す。
○…会に参加したのは2008年。市が主催したシニアの居場所づくりを目的にした「いきがい塾」の募集を目にしたのがきっかけだった。現役時代「会社人」として走り続け、いざ定年を迎えてみると地域との関わりも少なく、酒を酌み交わす友人もいないことに気が付いた。「同機は不純。飲み友達ができればいいなと思ってね」と目を細める。例会やコースの下見の後は「反省会」と称した宴が設けられる。「入ってみたら自分と同じ『会社人』がたくさんいた。今では『何かした方がいい』と奥さんに連れられて来る人もいますよ」
○…中学、高校と野球部に所属。会社でも野球チームに参加し監督を務めたことも。「体を動かすのには自身があった」。言葉通り昨年は他の協会が主催する例会にも頻繁に参加し、1年間で220回歩いた。バッグから取り出した手帳には小さい文字で毎回歩いた歩数、距離、消費カロリーなど事細かに記してある。周りからは「A型人間だから任せて安心」とからかわれるほど。頼まれれば嫌とは言えず、引き受ければトコトンのめり込む性格は周知の事実のようだ。またアクティブな面とは裏腹に、読書家の一面も。ウォーキングに出かける際の電車内が読書の時間。「気に入った作家は全部読まないと気が済まない」と今度は本を取り出した。
○…例会が安全に終わることに終始気を配り、自らのスキルアップにも余念がない。「皆さんに喜んでいただけるとうれしい。今後は地域に貢献できるウォーキングができればいいですね」と楽しそうに微笑んだ。
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