杉本小学校(神崎直敏校長)の4年生107人が19日、同校正門前のふれあいたんぼの小川にホタルの幼虫を放流した。同校脇を流れる目久尻川の美化活動に取り組む市民団体が展開する「ホタルの里事業」の一環で今年で11回目。
目久尻川流域では50年ほど前までホタルの飛来が見られたという。しかし1960年ごろから生活排水などの影響により急速な汚濁が問題となった。
その後、下水道整備が進められ、水質は改善。95年に地域住民らが「目久尻川をきれいにする会」を立ち上げ、流域の環境整備活動を始めた。10年ほど前からは4月下旬になると鮎の遡上も確認されるほどにまでなったが、ホタルの自生は確認されていない。
会では10年前からかつて数多くのホタルが生息していた地域の生息環境を整備し毎年、3月末に幼虫と餌となるカワニナを放流している。
総合学習のテーマとして春から目久尻川をさまざまな角度から学んできた4年生の児童はこの日、幻想的な光を放ち舞う姿からは想像できない幼虫の姿に驚きながら、「飛ぶのが楽しみ」などと話しながら幼虫とカワニナをそっと小川に放っていた。
同会によると、昨年は5月下旬から6月上旬にかけ、多い日で11匹の飛来が確認されたという。今年も同時期に夕闇の中で幻想的な光の舞いが見られる見込みだという。
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